2006年02月03日

無理なく楽しく筋力を鍛える百歳体操で健康増進

ちいきしんぶん2006/2/3号掲載

年齢を重ねると、徐々に筋力や体力が衰え、腰やヒザの痛みを訴える人も増えてくる。そうなると運動がおっくうになり、ますます足腰が弱るといった、悪循環を招いてしまう。高齢者であればなおさら、転倒、骨折などで寝たきりになる危険性もはらんでいる。そこで、日常生活の中で手軽にできる、「百歳体操」を推奨している高崎市接骨師会会長の萩原俊幸さんに話を伺った。

◆無理なく続けることが大切
 高崎市中居町で接骨院を開業している萩原さんが所属するのは(社)群馬県接骨師会高崎地区支部[高崎市接骨師会]。接骨師さんの組織である。
 同会では昭和55年頃から高崎市の委嘱を受け、長寿センターなどで、高齢者の機能回復訓練等を実践してきた。そして、平成12年の介護保険法の施行以後、誰でも気軽にできて体力増進にもなる「百歳体操」を考案(考案者・忍冬堂 牛込接骨院長・牛込祥浩先生)。公民館などで指導に当たっている。
「高齢者が寝たきりや、引きこもりになったりしないための、予防運動ですね。簡単ですし、自分の体の状態に合わせてパートごとに、体操できるよう工夫されています。公民館などでは月に一回、この百歳体操にご近所の方が参加されますが、ご自宅でも畳1畳分のスペースがあれば手軽にできます」接骨師は正式には「柔道整復師」という。厚生労働大臣免許の国家資格を与えられたプロである。体のことを知り尽くした先生たちが考案し、指導していることも安心材料だ。
「この体操は、柔道の準備運動やストレッチなどを組み合わせたもので、ストレッチング、筋力運動、心肺運動、レクリエーションの4つのパートで構成されます。中にはいきなりだとキツイ運動もありますが、それは個々に応じて選べばいいんです」
 百歳まで元気で、自分でできることは自分でやろう、それには基礎体力が必要だ。しかし、自己流の運動ではかえって身体に負担をかけてしまいかねないし、一人でやっていても長続きしない。これは老若男女問わず言えることなのだ。「体操に参加される方は、8割が女性です。やはり健康指向が強いということもありますし、お仲間ができることが楽しいんですね。仲間ができれば長く続けられます。男性はプライドが邪魔するのか(笑)、なかなか腰が重いようですね」
 萩原さんは、この百歳体操を行っている人たちの効果等を統計し学会に発表もしている。それによると、月に一回の体操では、極端な結果は見られないものの、日常、自主的に自宅で行っている人は、風邪をひかなくなったり、つまずかなくなった、歩幅、バランス感覚、筋力など、何もしていない人と比較して、数段優れていることを実証した。
「なぜお年寄りが、つまずくかというと、歩き方がすり足歩行になっているからなんです。筋力がないから足を高くあげることができないんですね。だから大腿四頭筋(前ふともも)、腰から足の付け根にかかる大腰筋という筋肉を鍛えるのが効果的です。そして左右対称に全身を鍛える。痛みを感じるなら無理せず休むこと。ストレスになっては意味がありませんからね」
 他にも遊びながらできる手指の数遊びなど脳への刺激運動も取り入れている。これならお風呂に入りながらでもできるし、お孫さんと一緒に楽しめそう。道具入らずなのが手軽でいい。
「さらに手ぬぐいやボールを使った体操、車椅子の人ができるトレーニングなども考案しているんですよ」
 萩原さんたちの活動は、接骨師として患者さんの身体を診てきた経験から、市民の健康づくりに役立てたいという思いから。身体が楽に動かせるようになれば気持ちも明るくなるし、社会参加も積極的にできるだろう。引きこもりや寝たきりにならないためにも、自発的に予防運動を心がけたい。
 毎月第2日曜日の午前10時から、高崎市武道館(寺尾町)で「百歳体操」の会が行われているので、興味のある方は出かけてみてはいかがだろう。2月は12日の日曜日に行われる。(無料)

 



萩原さんおすすめの「バランス運動」と「風車」。
左右対称に体を鍛える。




高崎市接骨師会 萩原接骨院
高崎市中居町2-7-18 TEL 027-352-4178
高崎市接骨師会ホームページ

Posted by ちいきしんぶん at 10:00 │2006年・特集記事