2006年01月27日

宇宙のロマンを体験 星を探しに天文台へ

ちいきしんぶん2006/1/27号掲載


 寒い寒いとつい身を縮めてしまう冬。それでもふと、夜空を見上げると無数の星の瞬きに心を奪われるときがある。目の前に広がるその光景は、果てしない宇宙へとつながっているのだ。日本人が宇宙飛行に行くなど、身近なニュースも聞かれる今日この頃、「そうだ、天文台へ行こう」。群馬には素晴らしい天文台があったではないか。芝生の上に寝転がってじっくりと星空を眺めてみようじゃないか。

★いざ、吾妻郡高山村へ。

 吾妻郡高山村にある「県立ぐんま天文台」。1999年にオープンした一般公開型の天文台である。高崎から1時間ほど車を走らせれば、その近代的かつハイセンスなデザインの施設に到着する。ただし、駐車場は本館から遊歩道を使って歩くこと約600メートル。これは、車のヘッドライトが観測の妨げになること、排気ガスやアスファルトの熱が山の空気に影響することなどへの配慮からだ。もっとも、体の不自由な人には本館から送迎の車が出るのでご安心を。
 お話を伺ったのは、同施設の専門員(観測普及研究員)、浜根寿彦さん。
「この天文台は一般公開の施設としては全国最大規模なんです。もちろん研究所としての機能も持ち合わせています。お子さんから天文愛好家、研究者など幅広い層に〈本物〉を体験してもらえる場なんですよ」しかし、専門知識がまったくない天文学シロウトではやや気後れがしてしまうのだが…。
「そのために私たち専門の職員が入門編からご説明しています。ひとつを知ると興味も増しますし、楽しくなりますよ」

★土星がケータイで撮影できる。

 天文台では、季節ごとにさまざまな企画を開催しているが、1月21日から2月26日までの間、土・日曜日の夜に限り「土星撮影キャンペーン」を実施。カメラ付携帯電話やデジタルカメラを望遠鏡に接続して、今まさに自分の目で見た「土星」を画像で残せるというものだ。
「私がいちばん感動したのが、この目で土星を見たときでした。これはもう、言葉で説明するよりも肉眼で見ていただきたいですね」すい星の研究が専門という浜根さんは、星の話になると目が一層輝く。ものすごく楽しそうなのだ。星団、星雲、銀河、流星群…それぞれの違いを教えていただいたが、「え〜っと?」。
「当施設では、150cm(11メートルドーム)、65cm(7メートルドーム)の反射望遠鏡、天気の良いときに太陽を観察できる太陽望遠鏡や、開閉式の屋根の中に15cm望遠鏡、写真撮影用の25cm、30cmの望遠鏡など目的に応じた設備を備えています。65cmと写真撮影用望遠鏡は〈占有利用〉といって、一晩中貸し切りにすることもできますから、ぜひ有効活用していただきたいですね」
 それぞれの利用には条件があるのであらかじめ確認を忘れずに。

★星との遭遇は天候次第。

「星の観察は、とにかく天気次第なので、朝晴れていても夕方から雨や曇りとか、なかなか思惑通りには行かないんです。せっかくお越しいただいても今夜は見えない、そんなときは館内の映像ホールや展示室をご見学いただいています。私たち専門の職員でも、天気ばかりはどうしようもないんですよね(苦笑)」
 双眼鏡や望遠鏡でお目当ての星を探すもよし、流星群のようにピンスポットで探しにくいものは芝生に寝転がって夜空を仰ぐもよし。地球と宇宙をつなぐものが、自分の肉眼であるということに、きっと感動を覚えるだろう。「宇宙って本当にすごい」。



●取材協力/県立ぐんま天文台
 吾妻郡高山村中山6860-86
 TEL.0279-70-5300
 県立ぐんま天文台ホームページ/
■入場料
 個人/一般300円 大・高生200円
 団体(20人以上)/一般240円 大・高生160円
 ・中学生以下、障害者手帳等お持ちの方及びその介護の方
  1名は無料。
■開館
 施設見学 火〜日(予約不要)
 11〜2月=10〜16時 3〜10月=10〜17時
 一般観望(夜間) 金・土・日 団体予約観望(要予約) 水・木
 11〜2月=18〜21時 3〜10月=19〜22時
 館内案内ツアー(11時・14時) 土・日・祝
 ※月曜日が祝日の場合全日開館 翌日休館。

Posted by ちいきしんぶん at 10:00 │2006年・特集記事