2008年01月17日
高崎周辺の里山をゆく vol.8「観音山(かんのんやま)」
2008/1/18号ちいきしんぶん掲載
◎「観音山(かんのんやま)」標高227m(高崎市石原町)
知られざる観音山の魅力を再発見
明けましておめでとうございます。早いもので、このシリーズも2年目に突入しました。新年第1回目の里山は、高崎市のシンボル、観音山を歩いて来ました。このコースは、知っているようで知られていない名所や絶景ポイントがいっぱいです。ぜひ皆さんも、お正月でなまった体をリフレッシュさせに、歩いてみてください。
◎「観音山(かんのんやま)」標高227m(高崎市石原町)
知られざる観音山の魅力を再発見
明けましておめでとうございます。早いもので、このシリーズも2年目に突入しました。新年第1回目の里山は、高崎市のシンボル、観音山を歩いて来ました。このコースは、知っているようで知られていない名所や絶景ポイントがいっぱいです。ぜひ皆さんも、お正月でなまった体をリフレッシュさせに、歩いてみてください。▲達磨寺から展望の登山道が始まる
まだ、お屠蘇気分が抜けやらぬ正月休みに、重い腰を上げて寒風の中、電車に飛び乗った。今回は新年の一回目ということで、高崎里山界の王道、観音山を目指した。いつも眺めている山、何度となく車で訪ねている白衣観音像……。でも山頂はどこ?
一度はちゃんと自分の足で登頂してみたい里山である。
信越線「群馬八幡駅」下車、辺りはまだ、のんびりとしたお正月ムードが漂っている。どうみても山歩きの格好をしている方が違和感がある。でも目指すは、背後にそびえる名山「観音山」。意気揚々と線路を渡り、国道を渡り、碓氷川を渡った。
駅から約20分で、スタート地点の少林山達磨寺に到着。折しも、この日は「だるま市」開催の前日で、境内は祭りの準備をする業者たちが、せわしなく動き回っていた。作業の邪魔にならないよう、早々に参詣をして南背面の登山口へと急いだ。
造成された斜面に、あずま屋が見える。すぐ下の左の細い沢から、高崎自然歩道『白衣観音めぐりのみち』が始まる。振り返ると、眼下には絶景が広がっていた。榛名山から草津白根山、浅間隠山、角落山、そして浅間山まで、北西の山々を一望。その雄大な眺めに同行のカメラマン氏は、何度もシャッターを切っていた。
▲道祖神や石塔群をめぐり洞穴へ
竹林の道は、冬でも青々として明るく、歩いていてとても気分が良い。息が切れる急坂をひと登りすると、舗道に出た。白衣観音まで6・7の看板を右折。ここからしばらくは、果樹園に囲まれた車道を歩くことになる。何度か辻を曲がるが、道標があるので迷うことはない。
左手に県立みやま養護学校の広い敷地が見えたら、その先を左折して県道へ。右へ100mほど歩くと、すぐに山道へ入る。竹林の中を歩くこと約10分、舗道へ出ると双体道祖神が迎えてくれた。少し下ったところには、何十基もの石塔が立ち並ぶ「庚申塔群」が見られる。車の往来もなく、静かなところだ。いつも眺めている観音山の中に、こんな場所があったとは……。身近なところにも知らない風景があるものだと、つくづく感じた。
あずま屋の建つ「大黒休憩所」の脇から細道へ入ると、「穴大黒」と呼ばれる洞穴がある。古墳時代のもので、元禄3年と刻まれた石殿の中には、石宮や大黒様が祀られている。だが、あまり訪れる人がいなからなのだろうか、周辺は荒れていて、不法投棄のゴミが散乱していた。見上げれば、洞穴のすぐ上を車道が通っている。
ここがコースの中間地点、達磨寺から約1時間半の距離。朝が早かったせいか、すでにお腹がすいてきた。林道へ出て、見晴らしの良い尾根を見つけ、早めの昼食をとることにした。
▲山頂は観音様の背後のピーク
尾根つづきに見える白衣観音に別れを告げ、林道からまた山道へ入る。ただ、ひたすらに下る。せっかく登ったのに、もったいない。吉井町側の林道まで下り、さらに雁行川の支流を川底まで下る。両岸を断崖にはさまれた小さな渓谷に、名勝地「千人隠れ」がある。
大きな庇(ひさし)状の崖で、天明3年の浅間山噴火の際に、近くの人たちが降灰から逃れるために集まった場所だという。見上げていると、今にも崩れて来そうな恐怖心に襲われる。現在、崖崩れの危険があるため、庇の下へは入れない。
林道にもどり、小塚4号橋の先から山道に入る。先ほど下った分を取りもどすべく、今度はひたすら登りだ。見晴らしのよい鉄塔の建つ尾根に出れば、ゴールは近い。そのまま白衣観音まで車道を歩いてもよいが、せっかくだから染料植物園の中の「ひびき橋」を渡って行くことにした。高所恐怖症には、少々つらいものがあるが、それでも吊り橋から眺める横を向いた観音様の美しい姿は、一見の価値がある。
土産物屋が並ぶ参道を抜けて、白衣観音像の真下へ。でもゴールは、ここではない。観音様の背後にある小さなコブのようなピークを、ひと登り。ブロンズ像の建つてっぺんに、三角点を発見!
群馬八幡駅から山頂まで、約3時間半の歩行だった。
帰りは来た道をもどり、そのまま尾根伝いに歩き高崎観音山温泉へ。ひと風呂浴びて汗を流し、ぐるりんバスの時間まで、同行のスタッフらと新年会をすることにした。(フリーライター/小暮 淳)
まだ、お屠蘇気分が抜けやらぬ正月休みに、重い腰を上げて寒風の中、電車に飛び乗った。今回は新年の一回目ということで、高崎里山界の王道、観音山を目指した。いつも眺めている山、何度となく車で訪ねている白衣観音像……。でも山頂はどこ?
一度はちゃんと自分の足で登頂してみたい里山である。
信越線「群馬八幡駅」下車、辺りはまだ、のんびりとしたお正月ムードが漂っている。どうみても山歩きの格好をしている方が違和感がある。でも目指すは、背後にそびえる名山「観音山」。意気揚々と線路を渡り、国道を渡り、碓氷川を渡った。
駅から約20分で、スタート地点の少林山達磨寺に到着。折しも、この日は「だるま市」開催の前日で、境内は祭りの準備をする業者たちが、せわしなく動き回っていた。作業の邪魔にならないよう、早々に参詣をして南背面の登山口へと急いだ。
造成された斜面に、あずま屋が見える。すぐ下の左の細い沢から、高崎自然歩道『白衣観音めぐりのみち』が始まる。振り返ると、眼下には絶景が広がっていた。榛名山から草津白根山、浅間隠山、角落山、そして浅間山まで、北西の山々を一望。その雄大な眺めに同行のカメラマン氏は、何度もシャッターを切っていた。
▲道祖神や石塔群をめぐり洞穴へ竹林の道は、冬でも青々として明るく、歩いていてとても気分が良い。息が切れる急坂をひと登りすると、舗道に出た。白衣観音まで6・7の看板を右折。ここからしばらくは、果樹園に囲まれた車道を歩くことになる。何度か辻を曲がるが、道標があるので迷うことはない。
左手に県立みやま養護学校の広い敷地が見えたら、その先を左折して県道へ。右へ100mほど歩くと、すぐに山道へ入る。竹林の中を歩くこと約10分、舗道へ出ると双体道祖神が迎えてくれた。少し下ったところには、何十基もの石塔が立ち並ぶ「庚申塔群」が見られる。車の往来もなく、静かなところだ。いつも眺めている観音山の中に、こんな場所があったとは……。身近なところにも知らない風景があるものだと、つくづく感じた。
あずま屋の建つ「大黒休憩所」の脇から細道へ入ると、「穴大黒」と呼ばれる洞穴がある。古墳時代のもので、元禄3年と刻まれた石殿の中には、石宮や大黒様が祀られている。だが、あまり訪れる人がいなからなのだろうか、周辺は荒れていて、不法投棄のゴミが散乱していた。見上げれば、洞穴のすぐ上を車道が通っている。
ここがコースの中間地点、達磨寺から約1時間半の距離。朝が早かったせいか、すでにお腹がすいてきた。林道へ出て、見晴らしの良い尾根を見つけ、早めの昼食をとることにした。
▲山頂は観音様の背後のピーク尾根つづきに見える白衣観音に別れを告げ、林道からまた山道へ入る。ただ、ひたすらに下る。せっかく登ったのに、もったいない。吉井町側の林道まで下り、さらに雁行川の支流を川底まで下る。両岸を断崖にはさまれた小さな渓谷に、名勝地「千人隠れ」がある。
大きな庇(ひさし)状の崖で、天明3年の浅間山噴火の際に、近くの人たちが降灰から逃れるために集まった場所だという。見上げていると、今にも崩れて来そうな恐怖心に襲われる。現在、崖崩れの危険があるため、庇の下へは入れない。
林道にもどり、小塚4号橋の先から山道に入る。先ほど下った分を取りもどすべく、今度はひたすら登りだ。見晴らしのよい鉄塔の建つ尾根に出れば、ゴールは近い。そのまま白衣観音まで車道を歩いてもよいが、せっかくだから染料植物園の中の「ひびき橋」を渡って行くことにした。高所恐怖症には、少々つらいものがあるが、それでも吊り橋から眺める横を向いた観音様の美しい姿は、一見の価値がある。
土産物屋が並ぶ参道を抜けて、白衣観音像の真下へ。でもゴールは、ここではない。観音様の背後にある小さなコブのようなピークを、ひと登り。ブロンズ像の建つてっぺんに、三角点を発見!群馬八幡駅から山頂まで、約3時間半の歩行だった。
帰りは来た道をもどり、そのまま尾根伝いに歩き高崎観音山温泉へ。ひと風呂浴びて汗を流し、ぐるりんバスの時間まで、同行のスタッフらと新年会をすることにした。(フリーライター/小暮 淳)
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Posted by ちいきしんぶん at 14:02
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