2007年10月04日
高崎市の新たな観光名所 眺望絶景の天神山ハイキングコース
2007/10/05号ちいきしんぶん掲載

榛名山の南方に連なる里見連山の最東端高所、323メートルの「天神山」は古くから地域住民に親しまれてきた里山だ。このたび地元の人たちの手により遊歩道が整備され、山頂にはあずま屋が設置された。その眺望は上毛三山はもとより、遠く太田金山から筑波山、眼下には高崎、前橋市街地を一望する絶景の観光スポットに生まれ変わった。

榛名山の南方に連なる里見連山の最東端高所、323メートルの「天神山」は古くから地域住民に親しまれてきた里山だ。このたび地元の人たちの手により遊歩道が整備され、山頂にはあずま屋が設置された。その眺望は上毛三山はもとより、遠く太田金山から筑波山、眼下には高崎、前橋市街地を一望する絶景の観光スポットに生まれ変わった。
みんなの力で里山が帰ってきた天神山は里見連山の東端に位置し、南側は安中市と接している里山。その眺望の良さから、古くは戦国時代より前の里見城時代と雉郷(きじごう)城時代に「物見の砦」が置かれていた。
天神が祀られていたため「天神山」の名が残っているが、地元では「堂尾根山」とも「御岳山」とも呼ばれ、昔から地域住民に親しまれてきた信仰の山で、山頂には石宮や石像があり、東斜面には直登する参道跡と鳥居が残っている。
しかし近年になり、一時ゴルフ場用地として買収されていたため、訪れる人もいなくなってしまった天神山は荒れ放題となり、地元住民からも疎遠になり、地域資源として活用されない状態が続いていた。
昨年12月、下里見町で果樹園を営む地権者の富沢登さんが、地域の憩いの場として天神山を開放することを決め、県のコミュニティー支援事業の補助を受けながら、地元住民やボランティアの人たちと整備に乗り出した。現在、全長約2キロの遊歩道と案内看板、山頂には休憩あずま屋、パラグライダーの離陸場が設けられている。
ゆっくり楽しむ森林浴ハイク梨や桃、プラムの産地で知られる里見地区を通る国道406号は、「くだもの街道」と呼ばれ、シーズンは大勢の観光客で賑わう。その国道から安中市へ抜ける県道へ。峠の手前を約1キロほど東へ入った、フルーツ団地を見下ろす高台に登山口はある。
5〜6台置ける駐車場と、遊歩道の案内板が設置してあり、近くにはログハウスが建っている。案内板に描かれた地図を頭に入れたら、出発だ。途中までは作業道を兼ねた幅広の舗装道で、とても歩きやすい。そのまま直進すると、里見連山の尾根を縦走するハイキングコースへ出るが、道標に従い左の花木園へ向かう。
雑木林を抜けると、突然、視界が開けた。木々に囲まれた広場のような窪地には、トンボの群が気持ちよさそうに秋空の下を泳いでいる。午前まで降っていた雨が嘘のような青空が、雲の切れ目から顔をのぞかせていた。この辺りから、急登をしいられる。
歩き出してから約15分で、山頂への分岐に出た。ここからは、ひと登りである。山頂からは東側の眺望が開けている。高崎市街地から前橋市の県庁舎まで、航空写真を見ているような大パノラマを見下ろす。あいにく雨上がりだったため、遠くの山並みには雲がかかっていたが、晴れていれば赤城山から太田金山、遠くは筑波山までが望めるという。また、整備されたことにより、初日の出スポットとしても注目されている。
帰りは分岐までもどり、東面を巻く遊歩道を、ゆっくりと森林浴を楽しみながら駐車場まで下った。山頂での休憩を入れて、約1時間のハイキングだった。
地域の活性化に役立てたい
「整備が始まったのは、やっと昨年から。子どもの頃に慣れ親しみ、遊んだ天神山は、地元の大切な資源です。ぜひ、高崎市の新たな観光名所として地域の活性化に役立てていきたい」と富沢さんは、今後の展開を語る。
「いずれは、音楽の街・高崎のシンボルとして、野外ステージやミニコンサートが出きるコミュニティセンターを設け、天神山を音楽のメッカにしたい」という大きな夢もある。結婚式が挙げられるカフェレストランや、今話題の森林を丸ごと遊び場にしたフォレストアドベンチャーの開設も考えている。一時は荒れ果てていた山が、こうしてたくさんの人たちの手により、また身近な古里の山としてもどって来たことは、実に喜ばしことだ。ぜひ訪ねる際には、くれぐれもマナーと自然を守りながら、絶景の眺望を楽しんでいただきたい。
Posted by ちいきしんぶん at 11:45
│2007年・特集記事

