2007年09月27日
盲導犬は、ただいま仕事中!
街で出会ったら見守ってください
盲導犬は、ただいま仕事中!
「身体障害者補助犬法」を知っていますか?
平成15年10月1日から全面施行された法律で、それまでの公的施設や交通機関に加え、デパート・スーパー・レストラン・ホテルなどの民間施設についても補助犬の同伴利用ができるようになりました。
補助犬(ほじょ犬)とは、目の不自由な人の補助をする「盲導犬」、からだの不自由な人の補助をする「介護犬」、耳の不自由な人の補助をする「聴導犬」の3種類です。ほじょ犬は、ペットではありません。厚生労働省の「身体障害者補助犬法」に基づいて認定された、特別な訓練を受けた犬なのです。
盲導犬は、ただいま仕事中!
「身体障害者補助犬法」を知っていますか?平成15年10月1日から全面施行された法律で、それまでの公的施設や交通機関に加え、デパート・スーパー・レストラン・ホテルなどの民間施設についても補助犬の同伴利用ができるようになりました。
補助犬(ほじょ犬)とは、目の不自由な人の補助をする「盲導犬」、からだの不自由な人の補助をする「介護犬」、耳の不自由な人の補助をする「聴導犬」の3種類です。ほじょ犬は、ペットではありません。厚生労働省の「身体障害者補助犬法」に基づいて認定された、特別な訓練を受けた犬なのです。
◆一人ではない安心感
針鍼灸師・あんまマッサージ指圧師の阿藤純子さん(吉井町在住)は、6年前から盲導犬のアリスと生活を共にしています。
今から11年前、大学の卒業も決まり、将来の夢に胸をふくらませていた彼女を襲った突然の不幸——。失明という現実の中で、もがき、苦しんだ毎日。でも、その現実を受け入れなければ、自分らしく生きることも、生活を楽しむことも出来ないことを知ったと言います。
子どもの頃からおてんばで、スポーツや旅行が大好きだった彼女は、現実との葛藤の末に、少しずつ以前のような好奇心旺盛で行動派の自分を取りもどし始めています。そして、その道案内をしているのが、パートナーの盲導犬アリスです。
日々、高崎市内の仕事場から駅まで歩き、電車通勤をしている阿藤さんに、「身体障害者補助犬法」施行後の街のようすをお聞きしました。
—以前は白杖で歩いていたと聞きましたが、盲導犬と共に歩くようになって一番変わったことは何ですか?
時々「盲導犬が目的地まで連れて行ってくれるのですか?」という質問をされることがありますが、杖でも犬でも、どちらで行動するにしても、自分の頭の中に地図がないと、どこへも行けません。ただアリスと一緒だと、一人ではないという精神的な安心感がありますね。
—街の中を歩いていて、不便を感じたり、困ったことはありますか?
点字ブロックの上に自転車が置かれていて、ぶつかることはよくあります。私が自転車を持ち上げて位置を直しているのを見て、周囲の人も次からは置かないようにしてくれますけど(笑)。困るのは、車道にも歩道の上にも自動車が駐車されている場合ですね。アリスが避けようがなくて、違う道を選んでしまったり、その場で止まってしまったり……。私とアリスが通り抜ける幅がないと、そういうことになります。
—ここ数年、高崎の中心市街地は都市開発が進んでいますが、工事中や道路の変化は大丈夫なのですか?
去年の1〜2月くらいだったと思いますが、アリスが歩行拒否を起こしたことがありました。駅周辺が道路工事をしていたことは分かっていたのですが、どう変わるのかが分からないものですから、その私の不安感がアリスにも伝わってしまったようです。あんまりにも街の雰囲気が変わってしまい、いつもの道が分からない。駅に行ったら、駅も見たことのない光景に変わっていたので(笑)。アリスは以前の自分が知っている所までは行けるけれど、そこから先が歩けなくなってしまったんです。座り込んで、歩行拒否をされてしまいました。これは、「間違ってはいけない」という責任感からくるストレスなんですね。私が自信をもって指示をしてあげないと、アリスに拒否されてしまいます。今は、すっかり良くなり、私もアリスも自信をもって街を歩いています。
◆仕事中は触らないで
—レストランやデパートなどで、最近は「ほじょ犬」のステッカーを見かけるようになりましたが、以前に比べてお店や施設での対応はいかがですか?盲導犬を持った6年前は、まだまだ認知されておらず、飲食店やスーパーなどで断られたことが何度かありましたが、法律が出されてからは、入店を拒否されることはほとんどなくなりました。私が住んでいる吉井町では、「ほじょ犬」のステッカーが貼ってあるなしに関わらず、どこでも快く対応してもらっています。よく行くお寿司屋さんや焼き肉屋さんでは、座敷にも一緒に上がり込んでいますよ。
—高崎の仕事場まで電車通勤されているそうですが、乗客の反応はいかがですか?
行きは時間に余裕がないので車で送ってもらうことが多いのですが、帰りは高崎駅まで歩き、電車に乗って家まで帰ります。やはり最初の頃は、物珍しさや親切心から、電車の中で囲まれてしまい、出口をふさがれて降りられなくなったことがありました。でも今は、だいぶ認知されてきたようで、そういった不都合はまったくなくなりました。小説やテレビの影響もあるのでしょうが、年配者よりも若い世代の人たちの方が盲導犬に対しての認識が高いように思われます。子どもに、「ワンちゃん、お仕事中だからね」と教えている若いお母さんもいます。
—もし、私たちが街のなかで盲導犬と出会ったら、どのように接したらよいのでしょうか?
盲導犬には、大きく分けて2つの仕事があります。1つは、歩くときにユーザーの目となって、道の情報を伝えながら安全に誘導する仕事です。人や看板などの障害物を避けたり、段差や階段などの前では止まって、状況を知らせてくれます。
2つめは、「待つ」という仕事です。電車の中やレストラン、ホテルなどで、ジィーっと待っていることも大切な仕事なんです。ですからアリスの背中には、「触らないでください。仕事中です」というカードが付いています。もし、みなさんが街中で盲導犬と出会ったら、それは仕事中です。犬が仕事に集中できるように、声をかけたり、触ったり、食べ物を与えたりすることは、絶対にやめてください。あたたかい目で、見守ってあげてください。よろしくお願いします。
Posted by ちいきしんぶん at 12:10
│2007年・特集記事

