2008年07月30日

工場見学をしよう

2008/8/1号ちいきしんぶん掲載

今、食品工場見学が人気な訳

 近年、工場見学がブームだ。中でも食料や飲料関係の工場の見学希望者は後を絶たない。その背景には、身のまわりに商品があり、複雑な製造工程をしていても、理解しやすいことのほかに、食品偽装、産地偽装、銘柄偽装などが異常なくらい頻発し、消費者が食品の製造工程や安全性に対し、興味関心が強くなったことが理由としてあげられる。
 その内容は、商品知識だけでなく、環境問題なども理解できるような幅広い、充実したもの。子どもだけでなく、大人も満足できる工場見学を紹介しよう。

榛名山系の清水が ポカリスエットを生む

の工場が高崎にあることを知っているだろうか。高崎東部工業団地の一角にある、大きなクジラのマスコットが目印だ。利根川沿いにあり、高崎インターチェンジにも近い、便利な立地の工場の中では、おなじみの「ポカリスエット」と「ファイブミニ」が製造されている。
 主に、シアタールーム、ポカリスエットミュージアム、工場ラインの3エリアを見学する。移動の途中には、大塚製薬のほかの工場で作っている食品のほか、化粧品や医薬品も展示してある。
 シアタールームでは、会社の歴史と製品の作り方の概略をプロジェクタを使い説明する。ここで大まかな製造工程を知ることは、実際の製造ラインを見たときに、より理解しやすくなることになるので、しっかりと予習を。昨年から、ポカリスエット500ペットボトルに「エコボトル」を採用。従来製品に比べ重量を30%削減したために、年間4000の原油を節約したことになる。
 ポカリスエットミュージアムでは、発売当初からの容器が陳列され、CMも試聴できる。
 ポカリスエットは、もともと「飲む点滴」をコンセプトにした商品。海外出張した社員が、現地で食あたりに見舞われた時に思いつき、長時間の手術をする際に医師が点滴輸液を飲み水分補給したことをヒントにした。
 ラインは専用通路から見学可能。緻密で迅速な商品の生産の様子が分かる。ポカリスエットは、一日に38万本、ファイブミニは98万本も生産する能力があるラインだから、面白いように商品が流れてゆく。ビデオを思い出しながら、目を凝らして見学したい。
 見学が終わったら、ポカリスエットなどのお土産も。日本有数の大きな企業ならではの、品質管理の厳しさ、生産計画の緻密さ、環境問題をはじめとする社会貢献度の高さを感じてほしい。

小さなワイナリーならではの 気配りの利いた対応が人気

 高い丘に登って見えるのは、ブドウ畑と青い空…。その中を駆けめぐる、大小3匹の犬。のんびりしたヤギやウシの姿…。
 そんな周囲の景色とかけ離れた景観を持つ、昭和村にある『奥利根ワイナリー』は、日本で7カ所しかないという、畑の中にワイン工場があるスタイルのワイナリーだ。棚を作らず、等間隔に植えつけられたブドウは、垣根のように仕立てられてあり、現在、「ジンファンデル」「ピノ・ノアール」「メルロー」「カベルネ・ソーヴィニオン」「シャルドネ」の5種類が植えられている。
”群馬でおいしいワインを“と、この地にワイナリーを構えてからはや7年。
 ワイン用のブドウ作りに好適な、日当たりと風当たり、そして寒暖の差を持った、標高700メートルのこの土地で、さらにおいしいワインを作ろうと、特に土作りにこだわってきた。ワインの醸造は、木の樽で1年、ビンで1年寝かせる。ほかの酒類に比べて、お客さんの口に入るまでに、長い時間が必要だ。近年は、成果が実り、自社で採れたワインの生産が本格的に始まった。ラベルの後ろには、素人でも分かりやすいように、ブドウの種類や植え込み年月日などが詳しく記載されている。
 そんなブドウとワイナリーの成長を、もっと身近に知ってもらうのが「ワイナリーツアー」。作り手自身が説明してくれるのは、小さなワイナリーならでは。
 ブドウ畑と工場が見学でき、厳しい自然の中でブドウが育ち、その時のブドウの状態により、樽の種類や醸造法、熟成時間を変える意味を、詳しく説明。ワインづくりは、気象をはじめ、自然と密接な関係をもっているので、時に環境問題や社会問題の話題に触れることもある。
 その後は、お土産コーナーの傍らにある試飲コーナーで舌鼓を打って。毎年足を運んで、その年のブドウのよさを、ぜひ発見してほしい。 


※※※見学情報※※※
◎大塚製薬株式会社 高崎工場
高崎市西横手町351-1
TEL.027-353-2116
■見学可能日時
 お電話にてお申し込みください。/月曜日〜金曜日
 10時〜15時30分(11時〜13時30分を除く)
■所要時間/約1時間 ■料金/無料
◎予約方法・問い合わせ 《要予約》
 見学希望日の前月1日から2週間前までにお電話にてお申し込みください。
●受付時間/月曜日〜金曜日
      9時〜12時、13時〜16時
※40名を超える場合は、2班に分かれて見学いただく事もございます。小学生以下のお子様は大人同伴でお越しください。
http://www.otsuka.co.jp/


◎奥利根ワイナリー
利根郡昭和村大字糸井字大日向6843
TEL.0278-50-3070
■見学可能日時/随時
 ※木曜休、時間は応相談
■所要時間/約1時間 ■料金/無料
◎予約方法・問い合わせ 《要予約》
http://www.oze.co.jp/



Posted by ちいきしんぶん at 11:15 │2008年・特集記事