2008年07月17日

うちエコ!生活Vol.03 涼を呼ぶエコ活動

2008/7/18号ちいきしんぶん掲載


いよいよ夏本番。とは言っても今年も地球温暖化の影響で、梅雨が明けないうちから、とにかく暑いですね。この季節になると、館林や前橋などは、高い気温を記録した都市として、ニュースに登場するようになります。暑いと冷房に頼りがちですが、地球環境保護を考えると、エアコンばかりに頼ってもいられません。きっと、何らかの工夫をして、節電に努めているお宅が多いのではないでしょうか。




◆気化熱で地球の体温を下げてあげよう
〜打ち水のすすめ〜

 今回おすすめしたいことの1つは「打ち水」です。水が水蒸気になるときに、周囲の熱を奪う気化熱の作用で、空気を冷まします。日本人は昔から、科学的論理は分からずとも、経験からそれを利用し、涼しく住まう工夫をしてきました。
 例えば京都に多くある「町家」では、「うなぎの寝床」と言われる1列(もしくは2列)にならぶ座敷や居間でも、涼やかに暮らしています。玄関に水をまけば、そうでないところより気温が低くなり、気温差が生まれます。そうすると気流に変化が起こって風が発生します。風は、通り庭や坪庭を通り建物の奥へ。奥座敷でも風の流れを感じ、坪庭に植えられているシダや観音竹などの植物が、そよそよと音をたて、聴覚的にも涼やかになります。
 近年、打ち水は、エコ活動の一環として、みんなで行えば、地球温暖化ストップに貢献できるという考え方が広まっています。既に全国で「打ち水大作戦」という名の、日時を決めて打ち水をするプロジェクトもあります。今年は7月22日から8月23日の正午に行うことになっています。気をつけてほしいのは、残り湯、雨水、シャワーの水などの二次利用水を使うこと。水道水はもったいない。使用を避けましょう。みんなですることは、コミュニティ活動を盛んにするということ。地域活性化にも貢献するのではないでしょうか?




◆緑で作った日よけに囲まれて 涼やかに住まう
〜緑のカーテン作り〜

 もう1つは、植物でつくる「日よけ」。夏の夕方になると、西側の部屋はとても蒸し暑くなります。手軽に日よけをしたいのなら、ホームセンター等で「よしず」を買ってくるのもよいですが、エコロジストを目指す私たちは、もうひと工夫。つる性の植物を育て、よしずの代わりにしてしまいましょう。
 日よけをするのとしないのとでは、かなり気温の上昇率が違います。そして、緑のカーテンから感じとる、視覚的効果は格別です。青々と茂る葉は、二酸化炭素を吸い込み、酸素を排出し空気を浄化してくれます。
 実際に緑のカーテンを作って生活しているお宅を紹介したいと思います。吉井町在住のYさんのお宅では、朝顔で緑のカーテンを作り始めてから、今年で4シーズン目。緑のカーテンで日光が遮られる部屋は、夕方になると、作っていない部屋に比べ、かなり涼しいそう。もともと、隣の家との距離が離れているので風通しがよく、夏はエアコン代を節約できるのだとか。
 もともと自然が大好きで、アウトドア派のYさん。緑のカーテンで日差しをよける工夫をしている小学校があると聞き、自宅にも美しい花を咲かせる、朝顔を育て、日よけにしたいと栽培しはじめたとか。最初はプランターに植え、そこから壁につるを這わせて、朝顔を育てるつもりでしたが、壁や建材にネジや釘を埋めたり、つるの跡をつけたりするのは心配だと、家にあった角材とネットで、緑のカーテンの枠組みを作ったら、美しいカーテンができたそうです。作業は、半日仕事程度の軽いもの。ネットはなんときゅうり栽培用のネットで数百円程度と初心者にもできそうな大工仕事です。
 栽培する植物は、アサガオやゴーヤがおすすめです。それは、落ちた種が地中で冬を越して自然に生えてくるようになり、それを間引きして、等間隔に植え込めば緑のカーテンがつくれるから。コストも手間もかからないのはうれしいですね。Yさん宅は、今シーズンから落ちた種だけで緑のカーテンが作れそうだとか。
 ひと工夫することで、今よりももっと涼やかに暮らせる2つの技、使ってみたいと思っています。みなさんもいかがですか?
  (フリーライター/ヨシイマユミ)

Posted by ちいきしんぶん at 11:28 │2008年・特集記事