2008年07月02日

うちエコ!生活Vol.02 手軽・便利なエコ活動

ecoシリーズ うちエコ!生活Vol.02
手軽・便利なエコ活動〜市民レベルでできるエコ活動〜

  • 知っていますか? BDF




     みなさんはBDFを知っていますか?BDFは「バイオディーゼル燃料」のこと。原料となる油から、グリセリンをエステル交換により取り除き粘度を下げ、ディーゼルエンジンに使用できるようにしたものを指します。燃費は、坂道では幾分劣るものの、平地ではディーゼル石油と変わらない、優秀な燃費です。

  •  もともと、バイオディーゼル燃料は、19世紀末にディーゼルエンジンに使う燃料として、発明されました。当時は、落花生油を燃料としていたそうですが、生産量が天候に左右されたことや、軽油や重油などの技術開発が進み、鉱物油が本格的に入手できるようになったことから、ディーゼルエンジンの燃料はBDFから化石燃料に変わっていったそうです。
    「いつも廃油を見ていて、勿体ないと思っていた」いう須藤さんは、使用済みの天ぷら油からBDFを作るリサイクル事業を、京都市や山梨市のスーパーで行っていることを知り、地球温暖化、廃棄物の増加、有害物質の発生等の環境問題を解決するために、平成17年10月にNPO法人「環境リサイクルサポート」設立。飲食店などから出る廃油を買い取り、自社で精製をし、BDFを作り、販売を始めました。

  • バスや発電など、使い道は色々
     当時は、今ほど環境問題をマスメディアや行政が取りあげていなかったため、周囲の人は、利益が少なく、手間のかかる作業をする須藤さんのことを変人扱いするほど、理解がなかったそう。集まる廃油も設立当初はわずか1日約20リットルということもしばしば。そんな逆境にもめげず、少しずつその良さを主張し、理解してくれる人が増えたことと、近年になり、地球温暖化対策として再びBDFが注目されるようになったことで、今では1日約800リットルもの廃油が「リサイクルサポート」に集まってきます。
     県内のいくつかの市町村も協力してくれるようになってきました。その市町村から集めた廃油は、精製し、もとの市町村にBDFとして販売します。使い道は色々。市町村の公用車や幼稚園バス、給食の配膳車、ゴミ収集車などの燃料として使われています。BDFを燃料にして発電することも計画しているよう。
     須藤さんは、エコ活動を積極的に行っている県として、群馬を県内外にアピールしたいそうです。

  • 私も貢献したい!どんな所で集めているの?
     BDFのよさが分かったので、早速廃油リサイクルに貢献したいと思っている人も多いでしょう。では、一体どうすればよいのでしょうか?
     一般家庭の場合は、廃油収集所に持ってゆくことになります。収集所には、物置の様な形の「回収ボックス」があるので、その中にペットボトルに入れた廃油を置いてください。回収ボックスには、オイルパンと自動消化装置が付いているので、もし油が漏れてしまっても安心です。
     高崎市で設置してある場所は、現在の所、江木町にある「シルバー人材センターの駐車場」、山名町の「万寿屋本店」。ボックスの設置はありませんが、月に1度行われているフリーマーケット「人情市」やフジタコーポレーション系列のスーパーの一部でも回収を行っています。私も少し前から利用していますが、面倒さは感じず、営業(または開催)時間中ずっと回収していますので、日にちと時間に制約が少なく、逆に利用しやすくなりました。私の住まいは、どこの回収場所も比較的近いのですが、回収ボックスの設置地域は偏っています。高崎市内にもっと回収ボックスを設置してあれば、もっとたくさんの人が利用するのではないかと思いました。
     行政の参加はもちろんですが、市民レベルで普及させているところもあります。現在、大類中学校では生徒会が独自で廃油を回収しています。学校新聞や校内放送で全校生徒に回収を呼びかけ、手応えを感じているよう。市内の各中学校も同じように取り組んでほしいと他校にも呼びかけをする予定です。廃油を回収している「シルバー人材センター環境基金運営委員会」の委員長・清水さんは「市民が積極的に活動すれば、行政ももっと協力してくれるはず」と、積極的にこの運動に協力しています。
     私たちが働きかけ、努力すれば、私たちの生活が便利に、快適になるのです。だから市販の凝固剤で廃油を吸いとるのを今すぐ止めませんか?
      (フリーライター/ヨシイマユミ)

    ◎取材協力
  • NPO法人環境リサイクルサポート(佐波郡玉村町川井23-5)
      TEL 0270-50-1055
  • (社)高崎市シルバー人材センター・環境基金運営委員会(高崎市江木町1527-1)
      TEL 027-322-0206

  • Posted by ちいきしんぶん at 11:42 │2008年・特集記事