2007年05月24日

国際交流と地域の活性化を目指して 高崎観光ガイドの会

ちいきしんぶん2007/05/25号掲載

市内の史跡をめぐりながら歴史と文化を案内します
北関東の交通拠点都市であり、群馬県の表玄関の役割を果たしている高崎市。縄文時代から現代までの様々な歴史、文化、自然に触れながら、ここ高崎でしか見られない貴重な史跡や風景を、観光客や市民に案内しているボランティア団体「高崎観光ガイドの会」の活動を紹介します。


 



■この素晴らしい郷土をPRしたい
 きっかけは、15年前に公民館が募集した「高崎の歴史および史跡の講座」だった。約40名の受講者たちは半年間の研修を終えたが、これで解散という最終日に誰となしに声が上がった。「このままでは、もったいない。もっと勉強して、郷土高崎のPRのためにガイドをしたらどうだろうか?」
 この発案に、半数の人が賛同。平成3年12月に「高崎観光ガイドの会」が誕生した。
 まず、高崎市の観光名所をブロック別に分け、グループに分かれて各コースの分担を決めた。高崎観光に関する本や冊子を集め、月2回の定例会を開き、黙々と活動の準備を続けた。
 待望の初ガイドの依頼があったのは、発足から一年後のことだった。現在でも人気の、石碑の道をたどる「山名丘陵コース」。入念にガイドブックを復習して臨んだが、それでもたくさんの参加者を前に「足が震えた」と、会員の一人は当時を述懐する。
 現在、会員数は28名。40歳代から80歳代と、年齢層は幅広い。毎月の定例会と現地での研修会は、今でも欠かせないライフワークだ。
「私たちが案内するものは、歴史・文化・自然と多岐にわたります。得意、不得意の個人差はありますが、勉強しないことにはガイドは務まらない。明日が担当という前日は、少しでも多くの事柄を頭に叩き込もうと、みんな準備に余念がありませんね。でも、それは自分自身のためでもあり、案内をして参加者に喜んでもられることが何よりの楽しみだからです」と、会長の岩井今朝男さんは語る。

 



■外国人の案内は英語班におまかせ
 現在、県内に観光ガイドの団体は26団体あるが、唯一同会は外国人を対象にした英語班を持っている。
「会の発足と同時に、スタートさせました。塾や高校の講師など語学のプロが専属で担当し、高崎の歴史と文化を分かりやすく説明しています」
 年2回、花見と紅葉の時季に自主ツアーを企画。バスや電車の公共機関と徒歩を組み合わせたコースを案内しているほか、要望により随時ガイドを受け付けている。外国人には、史跡めぐりに茶会や座禅などの日本文化を組み合わせた体験ツアーが人気だという。
「日本人には当たり前のことでも、文化の違う外国の方には珍しいモノ、なモノがたくさんあります。いかに説明するか、興味をもってもらえるかが英語班の腕の見せどころ。外国の方に高崎の歴史や文化を理解してもらうことで、国際交流や親善に微力ながら寄与できればと思っています」
 また今年度からは、高崎市が年2回開催していた「たかさきまるごと発見 観光バスツアー」の運営を委託事業として企画から任されることになった。現在、プロジェクトチームを結成して、今秋の開催に向けて着々と準備を進めている。
「単なるボランティアから、市の委託事業という大役を任されました。みなさんの税金を使っての企画運営ですから、より良い事業にするため会員一同、全力で取り組んでいます」と、新たな活動の展開に意欲を見せる。
 市内をめぐりながら、歴史や文化を学び、野山を歩き、自然に触れる。これからの季節、花を愛でながらの森林浴も楽しめる。ストレス解消に、健康づくりに、そして知っているようで知らなかった郷土を再発見できる小さな旅—。仲間を誘い合って、ガイド付きのハイクを楽しんでみてはいかがだろうか。



■高崎観光ガイドの会 
事務局/高崎観光協会(市役所内)TEL 027-321-1111

Posted by ちいきしんぶん at 11:35 │2007年・特集記事