2007年05月17日

健康づくりに太極拳を始めてみませんか?

ちいきしんぶん2007/05/18号掲載

ゆっくり、ゆったり、ストレス解消
健康づくりに太極拳を始めてみませんか?

中国に古くから伝わる武術の一つ、太極拳。そのゆったりとした動きと、深く長い呼吸法から「動く禅」と言われています。体を痛めない無理のない全身運動は、高齢者でも気軽に始められるため、年々人気が高まっています。また、心身ともリフレッシュできることから、ストレス解消や健康づくりに始める人たちが増えています。群馬太極拳協会理事長の水澤祝彦さんに、太極拳の魅力についてお聞きしました。


 



無理なくできるバランス運動
——太極拳と聞くと、中国の朝の公園で優雅に体を動かしている光景を連想しますが、そもそも太極拳とは、どんなスポーツなのでしょうか。
 中国武術の起源は数千年前といわれていますが、14〜20世紀始めにかけて特に発達し、打つ・蹴る・投げる・つかむ等の技法を組み合わせた多くの流派や種類が生まれました。中国には約300種類の武術があるといわれていて、力強く速い動作を主体としたものから、やわらかく巧妙な技を使うものまで多岐にわたり、太極拳も中国で生まれた武術の一つです。
 日本で太極拳が広く行われるようになって約40年が経ちますが、20年程前にテレビCMで美しく舞う太極拳の映像が流れたことがきっかけで、大きなブームとなりました。現在、日本の太極拳愛好者人口は100万人を超えており、その7割が女性です。生涯スポーツとして、また手軽にできる健康法としても注目されています。

——今、どうして太極拳がブームになっているのでしょうか。他の武術との違いは何ですか。
 太極拳は「動作」「呼吸」「意識」を組み合わせた総合的なバランス運動です。自分の体調に合わせて無理なく体を動かせるので、年配の方や運動経験のない方でも楽しめるところが最大の魅力です。深く長くゆっくりと腹式呼吸することで、身体がリラックスします。同時に意識を集中することにより、全身の「気」の流れが良くなり、精神が統一されるため心も落ち着きます。ストレス社会の中にいる現代人には、手軽にリフレッシュできる運動として、近年とても注目されています。一度、練習方法を習得すれば、人数や場所、時間の制約もなく、仕事の合間や朝の起床時などに狭い場所で自由に取り組める手軽さも人気の一つです。

■ダイエットや老化予防に効果
——実際に太極拳の運動には、健康面にどのような効果がありますか。
 太極拳は、健康づくりに不可欠な4要素である「筋持久力の向上」「柔軟性の回復」「平衡感覚の習得」「心肺機能の強化」に効果があるといわれています。
 ゆっくりと意識を用いた全身運動は、足腰の筋力を強化し、大脳皮質が血行増加により活性化します。運動後は内蔵の活動を盛んにして消化吸収を助長し、脳内に食欲を抑える物質が形成されるためダイエットにも効果があります。また呼吸法により心肺機能が増進され、免疫能力の向上も期待できます。実際に「風邪を引かなくなった」「体調が良くなった」という方は多いですね。
 特に高齢者にとっては平衡感覚が良くなるため、転倒や骨折の予防、身体機能の維持、ひいては介護予防につながります。太極拳に求めるものは十人十色ですが、年齢も性別も関係なく、老若男女が楽しめるのが太極拳の魅力です。

——協会ではどんな活動をしていますか。また、太極拳を始めたいと思ったらどうしたらいいですか。
 群馬県太極拳協会には、県内30の団体が加盟しています。年間の主な活動では、お正月に全会員が参加する「新春講習会」や各団体が技を発表し合う「交流会」、選手の育成や審査員の研修を目的とした「競技会」が開催されています。
 その中で、私たちが一番大切にしているのが「交流の場」づくりです。各団体による普及活動や練習・訓練の場において、自分を見つめることのできる充実した活動を各団体が独自に展開しています。公民館や体育館などで開催する「市民教室」も、そうした活動の一環として定期的に行われています。加盟団体が、各自治体で講習会を開いていますので、太極拳を始めてみたいと思っている方は、せび利用してみてください。
 現在、(社)日本武術太極拳連盟では、初心者向けに「入門太極拳」という基本形をコンパクトにまとめたコースを作り、普及活動に努めています。これですと週1回の講習を4週くらいで、どなたでもマスターすることができます。興味のある方は、お近くの団体へお問い合わせください。何よりも一度、太極拳を見学してみることをお勧めします。各地域でたくさんのグループが太極拳を楽しんでいます。健康づくりに、ストレス解消に、ぜひ太極拳を始めてみてください。

■群馬県太極拳協会事務局 TEL  027-393-3275
http://g-taijiquan-association.com/


Posted by ちいきしんぶん at 11:40 │2007年・特集記事