2007年04月25日

萬堂の旅するエッセイ 東北漫遊紀

ちいきしんぶん2007/04/27号掲載

福島いわき&小名浜漁港、新鮮海の幸に撃沈なのだ。

友人の不運はともかくとして
 高崎名物「人情市」でもすっかりおなじみの、福島県・小名浜漁港。東北屈指の漁港である。しかもいま、季節は早春。冬と春の旬身がスクランブル状態の頃合いではないか。ちょっと一杯いっとく?

 



友人の不運はともかくとして
 高崎名物「人情市」でもすっかりおなじみの、福島県・小名浜漁港。東北屈指の漁港である。しかもいま、季節は早春。冬と春の旬身がスクランブル状態の頃合いではないか。ちょっと一杯いっとく?
 タイミングがいいというか、それに合わせたというか、友人がつくばサーキットで開催される、とあるカーレースにエントリーしているというので応援がてら出かけ、その足小名浜、いわきまで行っちまおうという魂胆であった。
 実は、アタクシ、カーレースを目の当たりにするのは初体験であったのだ。テレビで、F1の佐藤琢磨とかドリキン土屋のドリフト天国なんぞはよく見るのだが、リアルはは・じ・め・て。
 ブンブンバンバンバウバウ。サーキットに響き渡るエンジン音&エギゾーストノースト。まいるなこれは、と思いつつもその興奮状態に巻き込まれている自分。まいるな、これは。
 さていよいよスタートのフラッグが振られた。おおおおお〜、ぶっちぎりのトップ展開。さすが、我が友。おや?
 車から煙が出ているように見えるのは目の錯覚か? ふと見るとメカたちが走り回っている。
 結局、エンジントラブルで優勝確実と言われていた彼は、アタクシのような疫病神が観戦したことで運が尽きてしまったようだ。いやあ、まいるな。
 落ち込む彼の嫁の姿を目の端に残しながら、さあ、いわきに向かうぞとさっさとサーキットを後にする。だって、目指すは旬の初ガツオ!

 



>まだ陽は高い。ちょっと寄り道
 つくばと名がついていてもつくばサーキットは、郊外の千代川村とかなんとかというところにある(すごく曖昧)。そこから国道125号へ出て常磐自動車道、土浦北インターに乗る。そこからはひたすら北上、いわき勿来インターで降りる。
 さて、ここで問題です。「勿来」読める人! 答えは「なこそ」と読みます。勉強になりましたか?
 勿来から貪欲に小名浜漁港に向かっているのだが、このあたりはコンビナートらしく道路幅のスケール感がまったくわからん。片道4車線が総合グラウンド並に果てしなく続く。暴走したくなる。
 ふと目線を上げると彼方に見える、巨大なタワー。これこそが小名浜・三崎公園のいわきマリンタワーであった。入場料320円。高所恐怖症ではあるが、箱モノ好きとしては、昇ってみなければー。昇るんじゃなかった。びびりまくって、腰が引けて360度の大パノラマなど楽しむどころではない。
 やはり地面に近いところがよろしい。この周辺は、国際港として名を馳せるだけあって、「アクアマリンふくしま」なる水族館やら、新鮮海産物がズラリと並ぶ市場「いわき・ら・ら・ミュウ」といった施設が充実している。しかし、水族館の入館料1600円に、また今度でいいかという結論に達した。ついでに寄るにはもったいない。

 



望むべきは美味い酒と肴

 さあ、気を取り直していわき市内を目指そうじゃないの。宿も決めなきゃ、飯も食わなきゃ、酒も飲まなきゃああ、旅ってやることいっぱいあるし〜。
 行き当たりばったりの旅には慣れているから、さっさとビジネスホテルをチェックインし、ホテルのフロントでお勧めの店をしつこく聞く。
 実は、一ヶ月近く前にもここ、いわきに来ていたのだ。そのときすっかりこの町と、ある飲み屋にはまっていた。今回も同じ店を紹介してもらった。じゃあ、まちがいない。
 多分(見えないから)、奥に4人分の座卓が2席。カウンターが6席といった小さな割烹料理屋だが、収まりがいいというか、狭いからこその妙な落ち着きがある。
 「生ビール生ビール生ビール」。まったく意地汚い連中である。さて、何を食べようかな。とりあえず初ガツオでしょう。そしてこのあたりの名物は「メヒカリ」という魚である。食べ方の定番は唐揚げだというが、よし!それ、いってみよう。ウニくれ、なにホッキ貝がある?それくれ。なに、アンコウ鍋はこの週末で最後?それくれ。
 いやあ〜食った、飲んだ、うまかった。地酒、又兵衛の吟醸もイケたな。
 すっかり1軒目で大満足してしまい、おまけに猛烈な睡魔に襲われたため、早々にホテルに引き上げた。10時にもならないというのに爆睡zzzz。
 翌朝は、早々に目が覚めてしまった。とっとと食事を済ませ、帰路に着きながらこの日第一の目的地に向かう。
 いわき市内白水町にある「白水阿弥陀堂」である。なんといっても国宝なのだ。建立はいまを去ること846年あまり昔という。ほっほ〜。
 なるほど、素晴らしい。あえて解説はしない。みなさん自身の目で確かめられたらよろしい。
 さて福島を後に、茨城は五浦海岸に向かう。ここで問題! 「五浦」読める人。答えは「いづら」。勉強になるねえ。そこには、日本の美術史に多大なる功績を残した岡倉天心の美術館、海を見下ろす六角堂などがある。これはすごいよ。ぜひお出かけあれ。
 あれ? 紙面が足りなくなってきた。

Posted by ちいきしんぶん at 14:30 │2007年・特集記事